Archive for 10月, 2021

ハイビスカスローゼルの実

今、園内で華やかに咲いているのがこのハイビスカスローゼルの花です。

バラの花に似ているので「ローゼル」という名前がついたらしいですが、
ハイビスカスローゼルはオクラに近い仲間です。

そして、ひときわ特徴的なのがこの実です。
なんだか真っ赤な小籠包みたいな形をしています。
とてもオクラには見えませんね。

今回は実の中身を見てみましょう。
パッと見ただけでは、イチゴかトマトのような形ですが…

表面をむいてみます。

白っぽい実が出てきました。
真っ赤な部分は皮ではなく、実を包む5枚の苞(ほう)と萼(がく)です。
この苞(ほう)と萼(がく)はハイビスカスティーにしたり、
砂糖と煮詰めてジャムにしたりできます。

白っぽい実も割ってみました。
5つに割れた部屋に種がぎっしりつまっています。
こうしてみると、オクラに似ていませんか?
割ったときにねばり気もありました。
真っ赤な苞(ほう)と萼(がく)をもつ白っぽいオクラ・・・とてもユニークですね。

きれいな花とユニークな実をもつハイビスカスローゼルは今が見頃です。
中目黒公園にぜひ見に来てください。

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秋らしくなりました。

ちょっと前まで、「暑い暑い!」と言っていましたが、急に冷え込んで来て、
衣替えをするのが大変ですね。
公園の植物たちも夏から秋に代わりつつあります。

 

こちらは、園内をアメジスト色で彩ってくれる「アメジストセージ」。
花の少なくなった園内を明るくしてくれます。

長いお豆の、三尺ササゲ。
お赤飯に入れるお豆です。こんなに長くなるんですね。

 

こちらは少しのんびり屋さんの「ヘチマのお花」。寒くなってしまいましたが、大丈夫でしょうか?

 

お茶の花です。椿の仲間なので、よくみるとそっくりですね。

夏に葉っぱを使ってアイの生葉染めをしましたが、アイの花も咲きました。
園内にはまだまだいろいろなお花が楽しめます。

ぜひお散歩にきてくださいね。

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目黒川の貴重な水源

目黒川はもともと世田谷区の湧水が水源だったのですが、半分以上が下水道化したので、現在は新宿区にある落合水再生センターからの下水処理水を山手通りの下の管を通して、ポンプアップして池尻大橋から流しています。
しかし、自然に目黒川に流れてくる水もあるのです。

目黒川の護岸には小さな穴がたくさん開いているのですが、そこから水が出ていることにお気づきでしょうか。

場所により水量は違い、山手通り側では少ないのですが、船入場ではジャージャー音がするほど出ているところもあります。

2021年5月15日目黒区職員研修日の昼の12時、気温29度、目黒川船入場の水温24度の時、この写真の水は19℃でした。コンクリートがオレンジ色になっているのは鉄分が多いためです。
この水は地下水で、目黒川に流れている水よりも温度が低く、透明度の高い水です。
目黒川の貴重な水源ですね。
経年で見ていくと、水の量に変化が見られます。
これからの季節、護岸に生えているツタの葉が枯れて穴が見えやすくなりますので、どこの穴の水が一番多いか、また雨が降った後どうなるか観察するのも面白いですね。

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