Archive for 自然情報

コガネグモ見つけました!!

学習館スタッフが建物の外に「見慣れないクモがいる」と
写真を撮りました。

なんと『コガネグモ』です。立派な大人のメスです。

目黒区では駒場野公園で記録がありますが、
中目黒公園では初記録です。
このクモは日本国内でも南に生息するクモで、
東京23区では絶滅危惧Ⅱ類とされています。

絶滅危惧種のクモが見つかったのは興味深いことですが、
南国に生息するクモが見つかるというのは、
公園を取り巻く環境が変わってきていることの証かもしれません。

【参考情報】
目黒区いきもの気象台観察ノート:
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/shizen/ikimono/johokyoku/kansatsunote.files/13_i_map.pdf

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梅雨を彩るアジサイの花いろいろ

梅雨の時期に咲く花といえば、アジサイ。
中目黒公園では、数種類のアジサイが楽しめます。
今回はその中でも、外国原産のちょっと変わったアジサイの仲間を紹介します。
                     カシワバアジサイ
一重咲きの‘スノークイーン’ と八重咲きの‘スノーフレーク’があります。
その名前のとおり「柏」のような形の葉に、円錐形の花をつけるのが特徴です。
秋には葉の紅葉も楽しめます。

                     アメリカノリノキ‘アナベル’
純白で大きな手まり状の花が特徴です。つぼみの頃は緑色の萼(がく)が、
咲くにつれて白に変わります。

 

 

 

 

 

おなじみのアジサイもあります。

園内で探してみてくださいね。

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どんなチョウになるかな?

園内をまわっていると、葉っぱが何かに食べられたようなあとがありました。
よーく目をこらしてみると、むしゃむしゃとお食事中の虫を発見しました。
植物を食べられてしまうと困ってしまうこともありますが、
小さな生きものたちを観察してみるのもオススメです。

今日は、アゲハチョウの幼虫をご紹介します。

ミカンの葉の上でひと休みしているのはクロアゲハの幼虫。
この後、段階を経て緑色の幼虫に変身しますが、小さい頃はこんな姿です。
なんだか、よく見ると鳥のフンに似ていませんか・・・?
フンに似せて鳥から食べられないように身をかくしているのかもしれません。

むしゃりむしゃりとフェンネルの葉を食べているのは、キアゲハの幼虫。

キアゲハの幼虫は、セリ科(ニンジンやセロリなどもこの仲間)の葉を食べます。
身をかくすために体の色を葉の色に似せたりする幼虫が多い中、
派手な色ですぐに見つけることができます。
食べるな危険!とアピールしているみたいですね。

ウマノスズクサの葉を食べているのは、ジャコウアゲハの幼虫。
つんつんと触ると臭角(オレンジ色の触角のようなもの)を出して
独特のにおいを出して威嚇してきますが、これもアゲハチョウの仲間の特徴です。

ちょうど今、蛹(さなぎ)になり始めています。

どんな大人のチョウになるでしょうか・・・?
そっと見守ることにしましょう。

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ジャカランダ咲き始めました。

この記事は2017年6月7日に投稿しました。今年の情報は「最近の投稿」よりご確認ください。

中目黒公園には、中南米原産のジャカランダという木があり、
毎年6月に花の見頃を迎えます。

梅雨空に映える紫色の花はとても美しく、毎年楽しみにされている
来園者の方も多くいらっしゃします。

今年も6月1日から徐々に花が咲き始め、落花しながらもまた次の花が順々
に咲いています。昨年の満開は6月18日頃でした。

ぜひ見に来てください。

  

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園内が香ります。

5月に入り、園内のハーブが
次々と花を咲かせて、公園にさわやかな香りを漂わせています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学習館では、5月4日に「香りの花束づくり」を実施しました。

良いお天気に恵まれ、ガーデンウォークを楽しみながら、ヤグルマギクや
ミント、カモミール、クリムソンクローバーなど色とりどりの花を摘みました。

花束づくりは「難しいけど面白い」「花を摘むところまで体験できるのは、
なかなかなくて嬉しい」などの声が挙がりました。

 

 

 

 

 

 

講義では、花束の歴史の話や花言葉、花束のづくりのコツを説明し、参加者
の皆さんは熱心に聞かれていました。

素敵な花束が出来た後は、花束づくりで使ったハーブを利用して、
ハーブバター・ハーブチーズの実演調理やハーブティの試飲も実施しました。

どれも好評で、「初めて食べたけど、美味しかったので家でも作ってみる」
とおっしゃっていただけました。

香りがいっぱいのゴールデンウィークを楽しんでいただけたようです。

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麦のネット張り

下の写真は六条大麦(ロクジョウオオムギ)の穂を上から見た様子。その名のとおり、上から見てみると6列に並んでいます。麦茶にするのはこのムギ。
夏といったら外で活動した後に飲む麦茶がしみわたっておいしいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

4月の作業日では、収穫前の六条大麦(ロクジョウオオムギ)と小麦(コムギ)のネット張りを行いました。ネット張りを行わないと大切に育てたムギを鳥たちに食べつくされてしまうので、毎年この時期に行っている作業です。

まずは、ネット張りの下準備、除草作業。カラスムギ(ロクジョウオオムギやコムギに似ていて見分けが難しい!)などの雑草を除草していきます。

 

 

 

 

 

 

 

除草が終わったら、ムギがこの後どれくらい生長するかも考えて、少し高めに…生垣や枝を使って、息を合わせて、ピンッとネットを張っていきます。


 

 

 

 

 

                                                                                                                              一部ネットが張られていない場所がありますが、こちらはネットが足りなかったので、待ちわびていたであろう鳥たちにも少しだけおすそ分け…

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫するのは、初夏の頃です。

この時期を麦が実ることから麦秋(ばくしゅう)と呼びます。

作業後やハーブティーサービスで収穫したムギの麦茶を味わいたいですね。

※作業日は、毎月0の付く日10日、20日、30日 10時~12時に活動をしています。(左記の日が月曜日の日は無し)
どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にご参加下さい。

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植木鉢の戦い

園内のサクラはそろそろ散り始めましたが
次々といろいろな花へとバトンタッチしているようです。
この時期、たくさんの花が咲き誇りついつい見とれてしまいます。
  

所変わって、鉢植えの中では、こんな姿を発見しました。
キノコの一種、「チャワンタケの仲間」です。
茶碗のような形をしています。

可愛らしい大きさと形に心が和みますが、
実はこのキノコ少し面白い特徴を持っていました。
通常生えているキノコは、地面に落ちた実などを栄養にして育ちますが
このキノコは寄生といって、植物の根を栄養にして育ちます。

栄養を取られてしまった植物は、枯れてしまいます。
しかし、このキノコも生きるために必死です。
そう思うと、むやみやたらに抜いてしまうのは忍びないような気がします・・・。
植物同士でも、こうして日々生き抜くための戦いを繰り広げられているのですね。
次に園内を散歩する時は、そういった視点で見てみるのも面白いかもしれません。

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