目黒川の貴重な水源

目黒川はもともと世田谷区の湧水が水源だったのですが、半分以上が下水道化したので、現在は新宿区にある落合水再生センターからの下水処理水を山手通りの下の管を通して、ポンプアップして池尻大橋から流しています。
しかし、自然に目黒川に流れてくる水もあるのです。

目黒川の護岸には小さな穴がたくさん開いているのですが、そこから水が出ていることにお気づきでしょうか。

場所により水量は違い、山手通り側では少ないのですが、船入場ではジャージャー音がするほど出ているところもあります。

2021年5月15日目黒区職員研修日の昼の12時、気温29度、目黒川船入場の水温24度の時、この写真の水は19℃でした。コンクリートがオレンジ色になっているのは鉄分が多いためです。
この水は地下水で、目黒川に流れている水よりも温度が低く、透明度の高い水です。
目黒川の貴重な水源ですね。
経年で見ていくと、水の量に変化が見られます。
これからの季節、護岸に生えているツタの葉が枯れて穴が見えやすくなりますので、どこの穴の水が一番多いか、また雨が降った後どうなるか観察するのも面白いですね。

その他、目黒川の生きものなど詳しい話についてはこちら→目黒川関連の記事

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残ったものから分かること

園内で「あるもの」が目にとまり、思わず立ち止まってしまいました。

鳥の死骸です。(苦手な方はごめんなさい)

肉は生きものたちに分解され、骨と羽だけの姿になっていました。
羽の色・大きさ・くちばしからして、ムクドリのようです。

さらに観察すると、両肢に長い糸が絡みついていました。

ムクドリは地面を歩いて虫を探して食べたり、木にとまって木の実を食べたりします。
もしかしたら、この糸のせいでうまく動いたり食べたりできずに死んでしまったのかもしれません。

小さなゴミでも見逃さないことが、生きものを守ることにつながります。
ゴミの持ち帰りにご協力をお願いします。

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バジルの花が見ごろです

中目黒公園ではたくさんの種類のハーブを育てています。
ハーブガーデンはもちろん、畑や園路沿いにもハーブを植栽することで、
作物の生育を促したり、生きもと共生できる環境づくりをしています。

猛暑が落ち着いた今時期は、バジルの仲間が元気に育ち、花をつけ始めました。
バジルはシソ科の植物で、花の形はシソの穂に似ています。

料理でなじみの深いスウィートバジルをはじめ、
香りを楽しむシナモンバジルやホーリーバジル、
葉が小さく丸く株立ちするブッシュバジルなどがあります。

世界には150種類以上あるといわれ、そのうちのごく一部ですが、
このあたりの気候で育てやすいバジルとしてご参考になればと思います。

それぞれ香りにも特徴がありますので、
葉を指でそっとこすって、香りをかいでみてください。

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「エコ園芸生活講座」 2021年度新規受講生募集!

  

中目黒公園では、農薬や化学肥料を使わない循環型園芸に
地域の皆さんと取り組んでいます。

本講座では家庭で実践できる生ごみ堆肥づくりやハーブの育て方・利用法などを、
公園での園芸作業を通して参加者のみなさんと実践しながら学びます。

日時:10月~2月の毎月第1・3木曜日10:00~12:30(全10回)
対象:どなたでも
定員:16名(応募者多数の場合は抽選)
会場:中目黒公園 花とみどりの学習館
申込み:往復ハガキ(往信)に以下を明記し、9月15日(必着)までに
ご郵送ください
・講座名(エコ園芸生活講座)・郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号
応募先:〒153-0061目黒区中目黒2-3-14 中目黒公園花とみどりの学習館宛

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セミの仲間たち

この時季、BGMのように聞こえてくるセミの声。

実はカメムシの仲間だって、知っていましたか?
夏の公園はカメムシの仲間が他にも見つかります。


ウマノスズクサの葉っぱの裏にいたのは、ツマグロオオヨコバイ。
バナナムシなんて呼ばれることもあります。
確かに、青から黄色に変わりかけのバナナの色に似ている・・・かな?


これはアカスジカメムシ。
フェンネルの草の汁を吸いに集まっています。


派手な模様なのに意外と隠れ上手です。


こちらはアカスジ“キン”カメムシの幼虫。
スマイルマークが目印です。

大きくはありませんが、意外とオシャレ模様が多いカメムシたち。
散策の際にお気に入りの虫模様をさがしてみてはいかがでしょう。

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芝生のクローバー

芝生広場にクローバーが生えているのをご存知でしょうか?
普段見落としてしまうような、何気ない場所に生えている野草も、
近くで見ると白くてとてもかわいい花をつけています。

先日、子どもが四つ葉のクローバーが見つけていました。
人がたくさん訪れる場所のクローバーは四つ葉になりやすいと言われています。
足元を見てみると意外な幸運が見つかるかも知れませんね。

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私って美しい?

毎日とっても暑いけれども、中目黒公園の植物はとっても元気です。
こちらはアケビの葉っぱです。フェンスに絡まってぐんぐんと元気に伸びています。

良く見ると、ちょっと茶色い部分がありました。

どうしてだろう?とよく見てみたら

葉っぱの後ろに何かいました。
カラフルで、トゲトゲした毛虫?でしょうか????
恐れおののきながらも、興味深々で近づいてみました。

きれいな黄緑色で模様もあります。
アオイラガの幼虫です。

 

とっても綺麗と思うか、ちょっと苦手と思うかは人それぞれですが、
このとげとげはとても痛いそうです。
来園者の皆さんが痛い思いをしないように、
今回見つけた幼虫はさよならしてしまいました。
もしみつけても、触らないでスタッフに教えてくださいね。

ちなみに私はピンクのビニール手袋で観察に挑みました。

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暑さを味方に…

一年でもっとも暑いといわれる大暑の季節となり、園内の植物もつらそうです。
そんな中、暑さを味方につけてぐんぐん生長しているのがつる植物です。

ヤブガラシ↓
名前の通りの繁殖力で、他の植物にからみついてどんどん生い茂ります。

ヘクソカズラ↓
独特な匂いとかわいらしい花のギャップが印象的な植物です。
花の中央がお灸のあとに似ているから灸花(ヤイトバナ)とも呼ばれています。

クズ↓
強くて太い茎をどんどん伸ばし、木を覆ってしまうほどの勢いがあります。
秋の七草に入っており、今時期に花が見られます。

フェンスにからまったり、他の植物を枯らしてしまったり、
畑や園芸をする立場からすると困ってしまうことが多いつる植物ですが、
これらの花の蜜を頼りにしている生きものも多く、
園内の多様性を支えてくれている大切な存在でもあります。

つる植物の勢いにのって、私たちもぐんぐんと夏を乗り切りたいものです。

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きのこさがし

ここ最近、毎日むしあつ~い!

雨が降るとなおさらムシムシ…

私たち人間にとっては不快な季節かもしれませんが、こんな時こそ元気な生きものもいるのです。

それは「きのこ」

看板に白い何かが生えていますね。

はい、きのこ発見!

さらに足元に注意しながら探してみると…

カラフルなきのこたちに出会えました♪

ちなみに、

ほそなが~くて、傘のない種類や

まめのような形の種類もあります。

ひとつ失敬して割ってみると、

胞子(植物で言うタネ)がみっちり詰まっていました。

色も形も様々なきのこたち。

観察には、雨の後の晴れた日がおすすめです。

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タンボからトンボ

トンボという言葉は田んぼという言葉からうまれたという説があります。
園内の田んぼからもトンボが次々と飛び立っています。


ヤゴから出てきたばかりのようです。


あっこちらにも!


こちらは色がはっきりしてきています。
シオカラトンボのようです。


この田んぼは冬水田んぼと言って、
冬の間もずっと水が入ったままにしてあります。
そのためか、普通の田んぼよりも、
いろいろな生きものが見られるようです。
この日は3匹トンボが羽化するところを見る事が出来ました。


楽田クラブでは、冬に水を抜いておく一般的な田んぼと
冬水田んぼをやっています。
たらいの田んぼから、
お米も様々な命もはぐくまれています。
そっとのぞいて見てください。

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