くっつき虫

くっつき虫

秋は実りの季節です。植物たちは、さまざまな方法で、タネを遠くへ、そして広い範囲へまこうとします。
そんな中、森にすむ動物やわたしたちヒトもその散布に一役かっているのが「くっつき虫」とよばれるタネたちです。

ほらっ!あなたのくつやズボンにもくっついていませんか?

ヌスビトハギ

タネの形が盗人(どろぼう)の足跡に似ているということから、このような名前がつきました。マメの仲間なので、よく見ると枝豆のサヤと似ている気もします。

キンミズヒキ

キンミズヒキは細長い黄色の花を咲かせます。この様子が「ミズヒキ」という赤く、細長い花を咲かせる植物とにているため、こう呼ばれているようです。
タネは円錐形をしていて、マジックテープのように衣服などにくっつきます。

ダイコンソウ

根もとから生えている葉っぱが大根の葉っぱとそっくりなので、ダイコンソウといいます。ですが、大根と親せきというわけではありません。
タネには返しのあるトゲトゲがついていて、それが動物の体などにくっつきます。

ノブキ

山の中に生えるフキの仲間ということで、ノブキと言います。フキとよく似ていますが食用にはなりません。
タネの先端にはネバネバした液を出す突起があり、これにより衣服などにくっつきます。

ガンクビソウ

「ガンクビ」とは昔の人がたばこを吸うのに使った、「キセル」のちょうど煙草をつめるあたりの部分のことを言います。
花のつきかたが、このキセルの雁首(がんくび)と似ているのでこう呼ばれています。
タネの先端がネバネバしており、人や動物にくっつきます。

キツネノボタン

葉っぱが牡丹(ぼたん)に似ているので、こう呼ばれています。
タネには返しのついたトゲトゲがあり、これで動物の体にくっつきます。

チヂミザサ

葉っぱが、よれよれと縮んでいるのでチヂミザサといいます。
タネから生えている毛はネバネバしていて、これが衣服などにくっつきます。

イノコズチ

「猪の小槌」と書きます。イノシシ用の小槌ということでしょうか?かわいらしい名前です。
タネにトゲがついていて、これが衣服などにくっつきます。

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