多摩川水生生物調査


毎月1回多摩川で行っている水生生物調査のお話です。

調査で採集される生物の種類や数は月によって少しづつ変わります。毎年10月から3月の調査では水生昆虫類の数が増えてくるのが特徴です。水生昆虫というとなかなか馴染みが無いかもしれませんが、実は身近な場所にも棲んでいて皆さんのよく知っている昆虫もいるんですよ!

上の写真は公園でもよく見るトンボたちです。

5月頃から園内や河川敷で目にする機会も増えてくると思います。

実はこのトンボ達も水生昆虫の仲間なんです!とは言っても、水の中に棲んでいるのは幼虫の時だけで「ヤゴ」と呼ばれる調査でもおなじみの生き物です。今回は調査で採集したヤゴを紹介していきたいと思います

まずは上の写真で紹介したトンボたちから…

左上からシオカラトンボ、右がアジアイトトンボ、下はハグロトンボのヤゴです。池や沼にも生息しているヤゴで調査では岸近くの流れの緩やか、または流れのない場所でよく見つかります。この3種は成虫、幼虫共に二子玉川周辺ではとても馴染みのあるトンボです。

 

次に紹介するヤゴたちは二子玉川周辺で成虫を見る機会は少ないトンボたちです。

左上から…

ヒメサナエ。成虫は主に河川の源流域や上流域に棲むので、公園周辺で成虫を見ることはまずない種類です。     

右はオナガサナエ。このヤゴも調査でよく見つかりますが、成虫を確認したことはありません。

この2種類は流れの早い場所で、石の下や砂の中に潜って暮らすサナエトンボの仲間です。

下は…

コオニヤンマ。オニヤンマという種類のトンボがいますが仲間ではなく、サナエトンボの仲間です。成虫はサナエトンボの中で一番大きくなりオニヤンマを小さくしたような姿からついた名前と言われています。同じサナエトンボですが、こちらは岸辺や流れの緩やかな場所で、落ち葉の下などに隠れて暮らしています。

ここでヤゴの豆知識をひとつ!サナエトンボのヤゴとその他のヤゴを見分けるポイント、それは触角です!                                                

上の画像を拡大してみました。

2本飛び出ているのが触角です。                                                                            最初に紹介した3種類のヤゴと比べてみるとサナエトンボは触角の先が尖らず、幅が広いのがわかると思います。

さらに付け加えるとサナエトンボは種類によって形や角度が違うので細かく見分けるポイントの一つになります。

調査ではこれまで13種類のヤゴを採集しています!これから少しづつ紹介していきたいと思いますので楽しみにお待ちください。

(やたっち)