久しぶりに降った恵みの雨!
生き物たちの喜びの声が聞こえてきそうです。
涼しく静かな園内では、1時間だけでも色々な生き物に出会えました。
人も生き物たちも過ごしやすいようで、
多少の雨は気にせず元気に飛び回っていました。
暑さを気にせずのんびり自然観察をすることができて、スタッフも大満足!
雨の日は外に出ること自体が億劫になりますが、
今の季節は色々な種類の生き物が見られてオススメですよ♪
(まーちゃん)
今年4月に公園に立ち寄るタヌキの紹介をさせて頂きました。
タヌキも立ち寄る二子玉川公園
最近もため糞場には、タヌキが訪れます。
4月の映像と比べると夏毛になり、ほっそりした姿に見えます。
少し前になりますが、6月には帰真園で親タヌキが仔タヌキを運ぶ様子が撮れました。
仔タヌキの成長に応じて、より良い巣を求めて引越しをすることがあるようです。
この映像で咥えられていた仔タヌキは、今では大人に近い姿になっていると思われます。
成長した姿をまた私たちに見せて欲しいですね。
多摩川河川敷で見つけたため糞場からビニールの切れ端が出てきました。
タヌキが誤ってゴミを飲み込んでしまうことが多々あります。
二子玉川公園では、公園サポーターグループの安全安心サポーターさんが公園内のゴミ拾い活動を行っています。ゴミ拾い活動は景観だけでなく野生動物たちを守ることにもつながります。
映像の仔タヌキのためにも、ゴミのない公園を皆さまと一緒に目指していきましょう。
(こば)
8月も半ばを過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いてますね。
この暑さなので、のんびり公園散策とはいきませんが・・・・
木陰に入ると、生きものたちが活動している姿を見ることができます。
こちらはイチモンジセセリです。
この時期になるとよく見かけるチョウの仲間です。
陽射しの強い日中はこうした木陰で過ごしていることが多く、
ハギの花の蜜を吸うために花から花へと飛び回っている姿に出会えました。
口吻(こうふん)といわれる長いストローのような口で、
細長い花の奥にある蜜を上手に吸っています。
そして、今日の私にとっての大発見!
メスジロハエトリグモというハエトリグモの仲間です。
その名の通り、メスが白い色をしています。
初めて見たハエトリグモですが、
白い色が目立っていて、長く見ていても飽きない美しさでした。
普段ならあまり気が付かなかったのですが、
木陰を散策したおかげで、素敵な出会いとなりました。
暑い時期は、熱中症に気をつけて、木陰にひっそりいる生き物を探してみてくださいね!
(なべちゃん)
夏も本番!こどもに大人気の樹液に集まる虫と言えば…カブトムシとクワガタですよね!
「コナラ」や「クヌギ」の樹液が大好きでよく集まっています。
しかし!樹液に集まる虫は他にもたくさんいます!今回はその虫たちを紹介しようと思います。
二子玉川公園では、「シラカシ」という木の樹液に虫が集まっていることがあります!
シロテンハナムグリ
シロテンハナムグリは園内のあちこちで見られる、カナブンとは違う甲虫の仲間です。ハナムグリという名前ですが、花よりも樹液や木の実によく集まっている姿が見られます。もし、シロテンハナムグリがたくさん飛んでいたら実がなっていたり、樹液が出ているかもしれません!探してみましょう!
コムラサキ
園内に生息するチョウでは少し珍しいですが、樹液にはよく来ている常連です!オスは光の角度で紫色に輝く美しいチョウです。
そんな集まる虫たちを狙うハンターもいます。
↑ハラビロカマキリがコムラサキを捕らえた瞬間
コムラサキが翅を羽ばたかせて抵抗しますが、ハラビロカマキリは鎌のような前脚でしっかりと獲物を捕らえて離しません。
ハラビロカマキリは樹上性のカマキリで、草地よりも木の上を好みます。樹液に集まる虫たちはハラビロカマキリにとって絶好の餌場なのかもしれません。
公園に来た際は、木の幹も虫たちが集まっていないか観察してみてはいかがでしょうか?
※樹液にはスズメバチやムカデなどの有毒生物も集まります。こちらから刺激しなければ攻撃してこないので、無暗に突いたりせずに木から離れて静かに観察しましょう。
(まこちゃん)
帰真園の池では、春~秋にかけて文字通り“色色”なトンボが見られます!
今回は、今朝見つけたトンボをご紹介します♪
全身の赤が目を引く「ショウジョウトンボ」のオス
ショウジョウトンボとは正反対の淡い水色の体の「シオカラトンボ」のオス
私はこの目(複眼)の色がお気に入りです。
黒の体に黄色が映える「コシアキトンボ」のメス
水辺から生えているカキツバタなどの植物がトンボの休憩スポットになっているようで、
じっくり観察するのにオススメの場所です!
季節によって見られるトンボの種類が変わっていきます。
これからどんなトンボに出会えるのか、わくわくしますね♪
トンボを観察するときは次のルールを守って、人も生き物も気持ちよく利用できる庭園でいられるようご協力をお願いいたします。
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日本庭園「帰真園」は、生き物の棲み処でもありますが、庭園の景色や静かな時間を楽しんで頂くための場所でもあります。
●柵の中には入らない
●生きものを捕まえて持ち帰らない
●飼っていたり、捕まえてきたりした生きものを逃がさない
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(まーちゃん)
先日、サンクチュアリの中にある小さな池(ビオトープ)の掃除をしてきました。
ビオトープの掃除は定期的に行っており、前回は繁茂したアオミドロの掃除を行いました。
前回の掃除の様子↓
サンクチュアリの池
今回はある動物が池によくウンチをしていくので掃除をすることにしました。
網で底を掬うと、食べられた植物の種がいっぱい入ります。
ウンチの落とし主を確かめるべく、池の前に仕掛けていた自動撮影カメラのデータを確認することに。
すると、
出ました!
ハクビシンです!!
ハクビシンは水がある場所で排泄をする習性があります。
↑の動画では、10秒ぐらいから排泄をしています。
まさに教科書通りの映像が撮れました。
また、サンクチュアリの池には他にも様々な生き物が訪れていることが自動撮影の記録から分かりました。以下、動画と共に紹介します。
タヌキ
水を飲みによく訪れます。
タヌキさん、そこでハクビシンがウンチしてましたよ💦
よく分かりませんが、まだ?大丈夫みたいです。
アズマヒキガエル
たまに水に入りに来ます。
今年はこの池で卵も見られましたが、残念ながら孵ることはありませんでした。
来年はオタマジャクシの姿も見たいですね。
ムクドリ
1,2羽でよく訪れますが、たまに群れで水浴びをする様子も見られます。
シジュウカラ
ムクドリほどではありませんが、たまに訪れます。
サンクチュアリは生き物が棲み付くようにスタッフやジュニアサポーター(公園のボランティアグループの1つ)が工夫を施した場所で、ビオトープはその工夫の一環です。
この小さな池は、公園の中と外を行き来する生き物たちの拠り所になっています。自動撮影カメラの設置により、水飲み場や水浴び場、(あとトイレ)として動物たちの休憩所として使われていることが分かりました。
人の手で作られた池なので、アオミドロや動物のウンチだらけにならないように今後も様子を見て管理していく必要があります。
今回は一般公開していない秘密の池の紹介でした。
サンクチュアリは自然保護の観点から一般の方が自由に入れない場所となっています。
サンクチュアリの自然情報が気になる方はビジターセンターまでお越しください♪
(こば)
ようやく梅雨入り。
この時期の見頃の花といえば、アジサイですね。
公園内には、色々な種類、色、大きさのアジサイがあり、少しずつ見頃を迎えています。
今日はセイヨウアジサイの仲間をご紹介。
花の咲き始めから咲き終わりまで、色の濃さの違いや花の移り変わりのグラデーションなど
色々なアジサイの表情が楽しめます。
その日のお天気や光の当たり具合でも色の見え方は違ってくるので、毎日見ていても飽きません。
雨の日のアジサイは鮮やかに見えるので、とてもおススメです。
しとしと雨の中のアジサイ散歩に出かけてみませんか?
※実際は、花びらのようにみえるものは『ガク』でその中央にあるものが花ですが、ここでは全体を『花』と表現しました。
(なべちゃん)