オタマジャクシはどこへ?


雨上がりのひんやりした朝から一転、汗ばむ陽気となりました。

公園の日本庭園「帰真園」の池では今、ちょっとした事件が起きています。

 

 

なんと、先月までたくさん泳いでいたオタマジャクシが見当たらないのです。

いったいどうしてしまったのでしょうか?

 

 

その答えがこちら!

そう、カエルになっていたのでした。

彼らはアズマヒキガエルというカエルで、例年4月から5月にかけてオタマジャクシからカエルに

姿を変えます。

今年は4月末の雨の日をきっかけに、一斉に上陸をはじめたようです。

 

若干ピンボケしてますが、ダンゴムシと比べてもこの大きさ。

カエルの周辺に落ちているのは葉っぱではなく桜の花びらです。

 

彼らから見れば、陸上の世界は危険がたくさん。鳥やハチなど、様々な動物に食べられてしまいます。

複数の個体が一斉に上陸するのは、自分が食べられてしまう可能性をなるべく減らすためなのかもしれません。

ヒキガエルの仲間はカエルの中でも乾燥に強いですが、小さいうちは別です。

天気のいい日にはあっという間に干からびてしまうため、コケや落ち葉の下に体を隠してじっとしています。

 

そして雨が降ると・・・

コケや落ち葉の隠れ家を飛び出し、獲物となる小さな昆虫などを探しに出かけます。

ごはんさがしも命がけ。

もし帰真園で彼らを見つけたら、そっと見守ってあげてくださいね。

 

(まっつん)

※帰真園では、網の使用や動植物の持ち帰りは出来ません。生きものを観察した後は、もとの場所に戻してあげてください。ご協力をお願いいたします。