みなさんに見守られていたオオミズアオ。むしゃむしゃとモミジの葉をたべ、さなぎになってちょうど一か月が経とうとしていた今日
ついに!!!
羽化しました~!翅を広げた美しい姿をご覧ください。
おなかは真っ白でもふもふ、なんとも愛らしい姿です。
生き物を観察していると、不思議だな、素晴らしいな、と思うことがたくさんあります。都会の公園、小さな緑でも生きものの面白さをたくさん見つけたいなと思いました。
(たっきー)
陽射しもたっぷり、セミの声もにぎやかに聞こえてくるようになった二子玉川公園。
「虫をみたいけれど、どこにいるかな?暑くて長い時間は外にいられないけれど・・・」と昆虫に詳しいスタッフにおすすめの場所を聞いて、さがしに行ってきました。
★おすすめスポット① 富士見台のまわり
富士見台の周辺は知る人ぞ知る?バッタスポットです。バッタが好む植物をよーく見てみたり、がさがさとさわったりしてみると・・・トノサマバッタの幼虫やオンブバッタなどに会うことができました。まだ羽が短い幼虫たちも、これからだんだん脱皮をくりかえして羽がのび、成虫(大人)になります。
★おすすめスポット② ナチュモコガーデン
公園サポーター「みどりグループ」がいつも細やかにお手入れしてくださっているナチュモコガーデン。花をじっくり見ていると、チョウの仲間、カマキリの仲間、テントウムシの仲間といった生きものたちにも出会えます。今日はヤマトシジミに会いました。
★おすすめスポット③ サンクチュアリ周辺と階段
生きもののためにスタッフやジュニアサポーターで整備しているサンクチュアリ。普段は中には入れませんが、サンクチュアリ隣にある階段の草原や、サンクチュアリの手すりは生きものに会えるスタッフイチオシスポットです。
オオカマキリの幼虫が手すりを歩いていました。
「ほら、いたよ!」と昆虫に詳しいスタッフに言われて目をこらし・・・よーくみたら見えてきました。
ショウリョウバッタのオスでした。葉っぱと色が似ているバッタの仲間、草原を飛んでいく先を探すと良さそうです。
こちらはシロテンハナムグリ。左のみどり色も、右の茶色も同じ種類です。樹液のある木にたくさん来るので、クヌギやコナラ(どんぐり)の木を探してみてくださいね。
★おすすめスポット④ 帰真園
水辺、樹木や草花、建物(旧清水邸書院)などの環境があり、1年を通じて虫や鳥、ときにはヘビの仲間などたくさんの生きものに出会えます。
池でショウジョウトンボが飛び、サクラの木でニイニイゼミが「チィーー!!」とにぎやかに鳴いていました。
公園は他にも生きものに出会えるスポットがあるので、ビジターセンタースタッフにお気軽にお尋ねください♪
帽子と長ズボン、飲みものを持って、暑さにも気をつけつつ、夏の虫さがしを楽しんでみてくださいね。(みほねえ)
暑い暑い日が続いていますね。「公園で涼しさを感じる場所といえば・・・帰真園!」といざ出発。
帰真園を入るとすぐに水音が聞こえてきました。多摩川の源流から二子玉川までの自然がテーマの帰真園、上流から池まで続く水の流れが目にも耳にも涼やかです。
エゴノキの実がたくさんついていました。実を包んでいる皮にはサポニンという成分が含まれていて、水と一緒にシャカシャカ振ると泡が立ち、シャボン遊びもできる楽しい実です。
コナラの実がだんだん大きくふくらんで、帽子からちょっぴり中が見えてきました。季節が進むとだんだん大きくなり、「どんぐり」の形になってきます。
目を引く大きなスダジイも小さなしましまの実をつけ始めました。秋に実ると食べてもおいしいどんぐりの仲間です。
丸がたくさん集まったようなこちらの実はヤマボウシ。秋になると赤く熟します。実は鳥たちの好物、秋の葉の紅葉も美しい、一年中楽しめる木です。良かったら春夏秋冬と見てみてくださいね。
ザクロが実をつけていました。鮮やかな赤色の花が終わるとできる実、これからだんだん色づいていきます。
帰真園の入り口にあるハナモモの実です。花を楽しむためのモモと言われますが、もう少し熟すと香りも楽しむことができるそうなので、ぜひ嗅いでみてください。
園内は樹々が日差しをさえぎってくれ、思いの外暑さは感じず楽しく歩くことができました。帽子と飲み物を持って、朝の帰真園散歩にいらしてくださいね。(みほねえ)
皆さんは二子玉川公園内にある日本庭園「帰真園」に入ったことはありますか?
多摩川源流から二子玉川までを模して造られたお庭で
四季を通じて植物や景観を楽しむことができます。
人間が楽しむために造られたお庭ですが、園内の環境を様々な生き物が利用しています。
なかには貴重になりつつある生き物も!
そのなかから今回は「愛らしいクモ」を紹介します。
旧清水邸の近くにあるイグサに「コガネグモ」のメスを見つけました!
腹部の横帯模様が特徴的でとても目立ちます。
こちらは腹側から見たところ
帰真園内では以前も違う場所に巣をはっているコガネグモを見かけたことがありますが
実は生息場所やエサの減少で個体数が減りつつあり、23区では絶滅危惧2類に指定されて
いる貴重な生き物でもあります。
お庭の中で生き物採集はできませんが、お花や景観とともに
生きもの探しをぜひ楽しんでみてください。
(やたっち)
暑くても公園の花が元気に咲いています!
細かな白い小さい花もかわいい~
え、どこに白い小さい花があるかって?
写真に写っているのは、花の大きいムクゲと紫色のアジサイじゃないか!と、思いましたか?
右側の緑の葉が茂る植物をよーく見てみましょう
別の角度からの同じ植物の写真です。
近づいて見てみると・・・
緑の葉っぱの間から、白くて細かい花がたくさんついています!
これは、ニシキギ科の「マサキ」という植物です。
生垣などによく使われ、丈夫で成長の早い、青々とした常緑の樹木です。見過ごされがちですが、この時期にさりげなく小さなかわいい花をつけます。
お散歩の際に歩みをゆっくりにしてみたり、植物に近づいてみたり、視点を変えると思わぬ発見がありますよ。鮮やかで大きなお花も魅力的ですが、控えめな小さいお花も探してみてくださいね♪
(ゆっきー)
うだるような暑さですね。
公園では今、静かに満開を迎えている花があります。
このお花、ご存知でしょうか。
らせん状にねじれた花が特徴的な、その名も「ネジバナ」です。
植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたドラマでも出てきましたね。
この花のねじれ具合がなかなか、個性が出ていて面白いんです。
例えば上の写真のように、左巻きに咲いているものや、右巻きに咲いているものがあったり・・・
もはやねじれずに、ほぼまっすぐ一列に咲いている素直(?)なものがいたりします。
中には、こんな風にトリッキーなねじれ方をしちゃっているものも。
今年は特に多く咲いているようで、公園内のあちらこちらで桃色のかわいい花が見られます。
帰真園とその周りの芝生地や、富士見台の周辺がオススメの観察スポットです。
旬の素敵な変わり者をぜひ見にいらしてくださいね。
(まっつん)