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ねじねじねじ…

うだるような暑さですね。

公園では今、静かに満開を迎えている花があります。

 


このお花、ご存知でしょうか。
らせん状にねじれた花が特徴的な、その名も「ネジバナ」です。
植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたドラマでも出てきましたね。

この花のねじれ具合がなかなか、個性が出ていて面白いんです。

 

 

例えば上の写真のように、左巻きに咲いているものや、右巻きに咲いているものがあったり・・・

もはやねじれずに、ほぼまっすぐ一列に咲いている素直(?)なものがいたりします。

中には、こんな風にトリッキーなねじれ方をしちゃっているものも。

今年は特に多く咲いているようで、公園内のあちらこちらで桃色のかわいい花が見られます。
帰真園とその周りの芝生地や、富士見台の周辺がオススメの観察スポットです。

旬の素敵な変わり者をぜひ見にいらしてくださいね。

(まっつん)

あちこちで子育て!

ついに梅雨がやってきましたね。

今日はお昼から雨があがり、涼しい園内では「待ってました!」とばかりに
鳥たちが活発に動いていました。

草広場では、三羽連れだって歩くムクドリを発見!

幼鳥2羽(左側)が親をずっと追いかけ、「ギー!ギー!」と鳴いてエサをおねだり。

幼鳥自身でもたま~に探していますが、親からもらうエサがいいようで、5分くらい粘って追いかけ続け、
親が「しょうがないわね~」といった感じでエサをあげていました。

所変わって、エントランス広場ではスズメの幼鳥を発見!

親鳥が先に遠くに飛んで行っても、しばらくボーッとしていました。

同じエントランス広場では、
雨によってできる一時的な水たまりにツバメが飛来。

巣材に使うのでしょうか、
泥をせっせとくわえて飛び去って行きました。

どの鳥たちも、すくすくと成長しますように!

皆さんも鳥たちの子育て、そっと遠くから見守ってみてくださいね。

(まーちゃん)

 

陽射しも生きものも植物も元気!な季節です

梅雨入り直前、暑い日が続いていますね。しっかり帽子をかぶって、公園をめぐってきました。

雨上がり、陽射しぴかぴかの良いお天気です。

キタキチョウが葉っぱのかげでひとやすみ。

あ、ナミテントウみつけた!黒地に赤いもようが遠目にも映えますね。

こちらはドングリの仲間コナラの赤ちゃん(小さな実)。まだ「ぼうし」だけですね。大きくなるのを観察中です。

 

さて、お花も・・・と見ると、いま目を引くのはアジサイです。二子玉川公園は各所にアジサイが植えられていて、まだしばらく楽しめそうです。

常緑ヤマボウシが咲いていました。真ん中の丸いところが花で、白い花のようなところは花のつけ根の葉(総苞片)です。合わせて綺麗ですね。

  

キンシバイの黄色も園内でぱっと華やかです。

 

 

 

 

 

 

 

実のようにもみえるこちらは、ザクロのつぼみです。どんな花が咲くかな?と楽しみに見守っていこうと思いつつ一枚。

 

 

最後に帰真園の池で涼を感じてお散歩の締めとしました。

これから迎える梅雨。雨の風景を楽しめる二子玉川公園もぜひお越しくださいね。(みほねえ)

初夏のイロ、色々。

心地よい初夏の風が吹く二子玉川公園です。
今日は今の季節に見られる色をテーマに園内を散策してみました。

まずは【白】たくさんの花をつけているシロツメクサ。顔を近づけると甘い香りがします。
西洋ミツバチもせっせと蜜を集めたり花粉団子をあしにくっつけて飛び交っていました。
(見かけたら追い払ったりせずそっと見守ってくださいね)

  

次は【青】。アジサイの花が次々と開花しています。これからが見頃ですね。
【紫】や【ピンク】のものも見られます。
 
他にも色はないかなと思ったら鮮やかな【朱】!清水邸前に咲くザクロの花です。
同じく帰真園の帰帆河岸にもショウジョウトンボが翅を休めていましたよ。
 

みなさんも【色】をテーマにお散歩してみてはいかがでしょうか。何か素敵なものが見つかるかも?

一階ふれあい休憩室では6月から「夏の色」をテーマにした展示が始まる予定です。
こちらもお楽しみに♪

(タッキー)

生きもの なにが かくれてる?

夏のような暑さが続きますね。

こんな日は、野外の生きものたちもバテてしまって見つからないはず・・・
と思いがちですが、よ~く探すと結構見つかるものです。

今日は私が午前中に見つけてきた公園の生きものをご紹介します。


まずはこちら。日差しを避けるように、枝裏にかくれている生きものがいます。

 

どこにいるかな・・・?

いました!サトキマダラヒカゲというチョウの仲間です。
これはちょっと簡単だったかも?

 

お次はこちら。帰真園の池のほとりにあるコムラサキの枝に、何か付いていますね・・・

 

お?この白いボコボコは・・・?

これはいったい何でしょう。皆さん分かりますか?
実は、カイガラムシという昆虫の幼虫たちなんです。
背中に白い蝋(ろう)状のかたまりを背負っているので、あまり虫らしい形に見えませんね。


次は難しいですよ!
クチナシの若葉の中に、じっとしている虫がいます。



もう少し近づきましょう。
葉のフチに細長いシルエットが見えますでしょうか?



そろそろ見つけた人もいるかもしれません。



いました!オオカマキリの幼虫です。
大きくて強いオオカマキリですが、子どものうちは糸くずのように細くて小さな体をしています。
それでも、大人と同じようにカマを持っていて、小さなハエやアブラムシを捕まえて食べています。
しっかり一人前のハンターですね。


このように、よ~く探せば生きものたちは様々なところで見つかります。
天気が悪い日や暑い日であっても、すぐそばの茂みや花壇で生きもの探しができるかもしれませんよ!
※くれぐれも熱中症や体調不良には気をつけてくださいね!

(まっつん)

生きものも植物も…公園は大にぎわい♪

ゴールデンウイークを過ぎて、「夏がきた?!」というような日差しの日が増えてきましたね。

まだ柔らかい朝の陽ざしを浴びながら、公園を歩いてきました。

ぐんぐん伸びる木々たち。風がそよぐ音が聞こえてきます。

雨あがりの水たまりで スズメが水浴びをしていました。

気持ちがよさそうですね。

暑くなってくると、園内の水場で水浴びをする野鳥に出会えます。

草広場のセイヨウタンポポには、たくさんのモンシロチョウが来ていました。

チョウに会いたくなったら、ナチュモコガーデン、こども花壇もおすすめです♪

園内のあちこちにあるコナラ。

よーく見るともうちいさな実が・・・♪

秋にはぷっくりしたドングリになる予定です。

ちいさなピンクの花が愛らしい帰真園のマユミ。

秋に楽しめる四角い薄紅色の実も魅力的です。

ウメの実もふくらんできました。

よくみたら、ナミテントウの幼虫が葉っぱのかげに!

 

いつもは通りすぎてしまう道も、すこしゆっくり歩いてみると

たくさんの生きものに出会えたり、季節の変化を感じられました。

カメラを手にのんびり歩き、おすすめです!

何か見つけたら、ぜひビジターセンタースタッフにも教えてくださいね。

(みほねえ)

オタマジャクシはカエルへ

帰真園の池で、大人気!のアズマヒキガエルのオタマジャクシ。

「オタマジャクシいないよー!」
よく見に来てくれる子どもたちから、そんな声が上がります。

たくさん泳いでいたオタマジャクシは、
後ろ足が生え、前足が生え
次々とカエルになって、上陸しているのです。
よって見られる数が減っています。

ぴょんぴょん

ぴょんぴょんぴょん

えんぴつの先に乗りそうなくらい小さなカエルは
石の上を歩いたり、時には陰に隠れてひと休み。
池を離れて旅立ちます。

相生橋(あいおいばし)付近がおすすめ観察ポイントです。
※帰真園の生きものは採取などせず、やさしく見守ってください

また、ふれあい休憩室ではオタマジャクシから育てた小さなカエルを展示しています。
そちらもぜひご覧ください♪

(かめちゃん)

夏めく帰真園

寒暖差の大きさに春を感じる毎日ですが、帰真園ではいつもよりも少し早めに咲き始めている花があります。今回はそんな花と虫の紹介です!

まずはこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エゴノキの花です。

和名は「えぐ味」があることから ついたようですが、

英語では「ジャパニーズ・スノーベル」と呼ばれます。

その名の通り白い花が鈴のように垂れ下がり咲いています。

 

同じエゴノキの仲間からもう1種

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハクウンボク

白い花が垂れ下がり咲くのはエゴノキと同じですが、

こちらは少し大きめの花が いくつも まとまって咲くのでまさに「白い雲」のよう!

 

最後はハクウンボクのお隣にあるシモツケです。

 

 

 

 

 

 

 

 

シモツケの花にはたくさんの虫が集まっていました!

 

 

 

 

 

 

 

 

花粉や蜜を食べにくるコアオハナムグリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マガリケムシヒキ

肉食のムシヒキアブの仲間で他の虫を捕らえて体液を吸います。

花に集まる虫を待ち伏せしていたのかもしれませんね!

 

これから本格的な夏に向けて帰真園の様子も日々移り変わっていきます。

その時にしか見れない景色をぜひ楽しんでください。

 

(やたっち)

 

 

 

 

 

ざわめく春

すっかり春…というよりかは初夏のような暑さですね!

不安定な天気が続いたかと思えば、あっという間に25℃。

これは何かいるに違いない!と帰真園に行ってまいりました♪

 

すると、所々で花が満開となっており、虫がたくさん。

【コアオハナムグリ】は白いお花が好きなので、朝でも十数匹とんでいるのが見られました!

それに紛れてクマバチもちらほら蜜を吸いに来ていました。

 

では、赤っぽい花には?ツツジを除くと…

【セイヨウミツバチ】が蜜を吸っていました。

黄色い花が好きな印象でしたが、白や赤系の色の花でもよく来るようです。

 

すると、足元でガサガサと音が!

【ヒガシニホントカゲ】かな?ひょっこり顔を出しておりました!

朝方は日向ぼっこをよくしているので今なら遭遇しやすいかもですね。

 

こんな感じで、10分程度のお散歩でした。

それでも色々見れて楽しいこの時期に、皆さまもお散歩してみてはいかがでしょうか?

 

以上、今回も虫のご紹介をした たいしょー でした。

【たいしょー】

早春だけみられるトンボ

あたたかくなり、芽吹きとともに様々な昆虫たちも目覚めはじめましたね。

今日みつけたのは、羽化したばかりの大きなトンボ。

明るい黄みどり色の顔と背中に、黒い縞模様。
お腹はきらっと光って、くりくりと動く眼は青っぽく見えます。

きれい!と思わず声をあげていました。

名前は、クロスジギンヤンマ。(写真はメス)

 

昆虫好きのスタッフ・たいしょー によると「ここでは春(5~7月)しか見られないんですよ~」とのこと。
4月に羽化、8月頃まで活動しているトンボのようです。

日本庭園「帰真園」で羽化し、うまく翅がのばせていないところを
スタッフが見つけて救出! しばらく見守っているあいだに写真を撮らせてもらいました。

気づきづらいときもありますが、1日1日変わっていく季節の自然。

知らない生きものに出会ったときは、ビジターセンターのスタッフに聞いてみると
新しい発見があるかもしれません。
素敵な発見があったら、ぜひおしえてくださいね!

(でこぽん)